レノンちゃんありがとう

子供がまだ幼稚園に入る前、犬を飼って欲しいとせがまれたことがあった。
まだ、子供の世話も大変だったので、ずっと飼えないと言っていたら、近所のお姉さんの耳にはいったらしく、お散歩に一緒についてくる?と声をかけてくれた。
それを聞いた息子は、大喜びで毎日散歩についていった。
茶色いゴールデンレットリバーで、息子がいくらさわったり、ひっぱっても動じることなく、いつも見守っていてくれた。
レノンちゃんという名前だった。
息子は、思っていたより根気よく2年近く毎日雨の日もレインコートを着て散歩についって行った。
レノンちゃんは、おばあちゃんで動きもゆっくりだった。
家では、トイレもひとりで行けないし、一人っ子でわがまま放題なのに、お散歩になるとひとりで前を歩き、レノンちゃんに道案内をするかのように今度はこっちだよ。とやさしく声をかけたりしていた。
レノンちゃんは、おばあちゃんだし、やさしくしてあげないとあかんねんで。なんて、犬を通してやさしさも身についていった。
大型犬なので、ずいぶん遠くまで散歩に行かないといけなかった。
普段は、すぐ抱っこと言ってあまえて歩くこともほとんどしないのに、お散歩の時だけは、どんな坂道でも、山道で登りにくくても必死で登っていた。
ほんとに毎日楽しそうで、散歩の時間よりずいぶん前からそわそわして準備をすすめていた。
だらだら、過ごしていた時間も規則正しくなり、レノンちゃんには、ほんとに感謝でいっぱいだった。
息子は、レノンちゃんと兄弟のように過ごし、思いやる気持ちやあきらめないでがんばることを学んだと思う。
そして、生きているものはいつか亡くなることも学んだ。
レノンちゃんありがとう。

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